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 「真夜中に降る光」  -  2006.12.10.Sun / 13:48 
「真夜中に降る光」
  「真夜中に降る光」
  (by 砂原糖子 ill. 金ひかる)

  ★★★★★







【story】
喧嘩したホストの金崎新二を介抱してくれた津久井康文は、穏やかな男だった。ゲイだと聞き、なぜか強引に新二は津久井とセックスをした。「金のためだ」と金を貰いながらも、すっきりはしない。体の関係を重ねながら、時々痛いものを見るような眼差しで、津久井は新二を見つめる。津久井への、胸の苦しくなるこの感情は一体何なのか…?苛立つ新二は。

【review】
「夜明けには好きと言って」 に登場した金崎のお話です。ぶっきらぼうで乱暴な男のお話がどういった展開を見せるのか非常に楽しみでした。

以下、ネタバレありです...


「夜明けには好きと言って」では、「嫌な奴」とか「乱暴者」という印象しかなかった金崎です。
お話が金崎メインになったからと言ってそれは変わりませんでした。
津久井と知り合った事により少しずつ変化が見られるようでもありますが、心の奥底では何かがひっかかっている、何かにとらわれているというか...
津久井との体の関係の理由付けとして「金」を要求した事、そういう理由付けをしなければ津久井との関係を保っていられない。でも、津久井から受取る「金」に違和感を感じている金崎。
津久井に対する気持ちを自覚するのが怖いのか、その事すら自分でも解っていないのか...
読み進むうちに、「嫌な奴で乱暴者」の金崎の事が何だか哀れに思えてきました。
金崎が今のようになってしまったのは、誰もが無条件で注がれる愛情を知らなかったからなのか...
いつも自分自身を否定して、ピアスを付けることで虚勢をはり、本当の自分を殺しているようでした。

金崎が北岡達にやられている時に感じた恐怖心。寸前の所で助かるものの、偶然通りかかった客、茉莉が心身ともに金崎をさらに追い詰める。
金崎が漠然と予感した「死」 その後見せる「生」への執着。「生」に執着を見せるのは金崎に大事な人が出来たから。金崎の「生きていたい」と言う気持ちが顕著に現われているこのシーンは凄く好きです。

入院した金崎のもとに津久井が訪れ、自分から別れを切り出すものの、津久井がいなくなったと解り、必死で探す金崎。人目もプライドもあったものじゃない... でも、金崎の気持ちが痛いほど伝わってくるようで、ここも凄く好きなシーンです。

黒石と白坂のバーのデザインをしたのが津久井っていうのも、前作とのリンクをさらに感じさせるようで嬉しかったです。
最後は黒石達と顔を合わせるのかな?とも思ったのですが、そうはしなかった金崎。
黒石と白坂には2人だけの世界があり、金崎には津久井との新しい道が用意されている。凄く素敵な終わり方だったと思います。

全体的に重い感じのお話だったかもしれません。砂原先生のちょっとコメディっぽいお話や可愛らしさを感じるお話も好きですが、今回のようなお話も凄く良かったです。
ホントに... 読み終えてからあの金崎を自分が「可愛いなぁ」と思うようになるなんて思ってもみなかったです。
いい意味で、また砂原先生の作品にはやられてしまいました...
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